戦国鍋TVライブツアー〜武士ロックフェスティバル2013〜

生まれて始めて買ったサイリウム

戦国鍋TVライブツアー〜武士ロックフェスティバル2013〜

予想していたより15倍くらい面白かった。
番組の持ち味とハコのサイズが丁度良くて。扮装や振り付け、トーク含めてのミュージック・トゥナイトだと思うので、これくらいの規模のほうが、スタッフや演者の意図がきっちり隅々まで伝わる感じがしました(ホトトギスLIVEもあれはあれでお祭りとして楽しかったのですが)。頭から最後まで、みっしり充実して幸せで楽しい時間でした!

大阪まで足を運んで3日間とも見ました。DVDになるそうだし、具体的なセットリストとか今回誰が何やったとかはちゃんとメモ取って報告してる人がいるでしょうから、あくまで個人の感想として印象的だった事などを書き連ねていきたいと思います。


・今回生で見て一番うわー!と思ったのは真央君でした!体が動くこと動くこと!この子、勝手にステップだの腕の振りだのを付け足して踊ってるんですよね。15代やAKRの時に気がついたんですけど(シマバランはテンポが早くて流石にその余裕はなかった模様)。だからなんかもう一人倍速で動いているように見えるという。歌もうまかった。あっちこっちのユニットで働かされていましたけど、そりゃこんだけ役に立つ子が入ってきたら使うしかないわー。最後の最後にとんだ戦力が加入したものであるよ。
・その真央くんでさえシマバラン→七本槍という連投のあとはトークの間中ずっと肩が上下していた。あれは大変だ。
・相葉君は歌も踊りもたたずまいも何もかもすごかったなー。きらっきらしていた…。彼は声が良い。役者は声が第一。キラキラしてるシマバランも、復活の天正も嬉しかったけれど、今回の彼の一番の見所はダントツで兵衛'zだよ!生歌が本当に!本当に凄かったんだから!!
・相変わらず村井君はキャラクターを崩さない。村井君個人がどうこうという印象がほとんど残らない(役としての印象しかない)のですごいなあと思います。
・シマバランの時もなー。あのきっつい曲踊りながらもキャラ崩れないんだよ。前方列の時に気がついたの。本当にずっと無表情なんです!
・今回は歌からトークだったりトークから歌だったりと、進行は一定じゃなくて、ゴタイローはまずトークをしてから歌へという流れだったんですが、直前が徳川15代将軍だったのでトークは植田・井深抜きの3人(とMC)でスタートだったという(!)。最初はらはらしたけど段々しっかりしてきました。
・この辺ふくめて「組織の若手育成」という言葉が脳裏にうかぶツアーでもあった。一期半ばからの戦国鍋TVは適材適所という感じで、メインクラスは勿論、ポイントでの各人の起用のされ方までことごとくハマって、ベストメンバーでしかも采配がしっかり活きてる状態。もうこれ以上の布陣はないだろうくらいに思っていたんですが、一期後半や二期で新しく入ってきた子も今回、もともとのユニットでの振る舞いもこなれてたし、武士ロックから加入する事になった所でもしっかり働いていて、良い意味で驚かされました。
・そういう意味で「フルモデルチェンジ」の新生七本槍が、まだこなれていない所も含めてすごく良いなーと思った!人材が豊富になった!
・もともと座組が固定化された状態でのコント番組って、新人が成長して戦力になっていったり、予想外の持ち味が活きて担当パートに変化が生じたりする過程が面白かったりしますが、戦国鍋もそうやって生きてる番組なんだなあと思いました(そういう意味で言うと、戦国鍋で想定以上の戦力となった筆頭って寿里さんじゃないかなあという気がします)
・若手といえば、AKRの3人(間宮、前田くん、前山くん)の雰囲気がすごい良かったんです。エンディングの時は基本この3人で並んでたんですが、大学生くらいの男の子が飲み会とかで普通に盛り上がってる感じで。お兄さん達のしっかりした振る舞いとはまた違って、見てて微笑ましい感じでした。
・一番この雰囲気の源泉だったのは前田くんなのですが。もともと彼はAKR見ててもあんまり踊りや歌をちゃんと習った風じゃない、でも一生懸命やってる感じがすごい良いなあと思っていたんだけど、今回も終始そんな感じでした。「気持ちの良い若者」ってきっとこういう子の事を言う。
・しかし間宮は踊れませんね…w。でかい図体をもてあますようにどたどた動いてる感じも面白くて可愛いけど。奥カラの途中で徳川15代将軍が出てきて一緒に腰振って踊る一幕がありまして。ふざけた感じでやってる人も結構いたんだけど、ふざけてるにしてもここの間宮はあれな感じだったな。一方ここの前山くんはちょう素晴らしかったので*1DVDでちゃんと映ってる事を心から祈っております!


・歴史パロディでありアイドルのパロディであり、見ているとそれはもう様々な思いが入り乱れて自分の心に吹き荒れる。どういう感情がいま自分の中でわき起こっているのかまったく分からない。クライマックスで最高潮に高まった状態で行われるコールが「助命!」「死罪!」「切腹!」ですからね。よく出来ていて面白くてダサくて可愛くて格好良いい。
・やってる皆さんもうミュージック・トゥナイトのキャラクターとしてのパフォーマンスが堂に入っていて、エンディングのMIXで入れ替わり立ち替わりパフォーマンスしてる様は本当に番組の集大成に見えた。あまりにも楽しくて面白くて幸せだったのですが、これは幸せのてっぺんであり、同時に今しかない幸せでもあると感じたのでした。
・演者のやりくり含めて、ホトトギスも武士ロックもそれはもう見せ方に工夫に工夫が凝らされているのは伝わるけれど、各ユニット基本1曲しかないし、セットリストや演出を工夫するにしてもどうしても限界がある。今後いくらでもライブが出来るかといったらやはり厳しいわけで。
・そんな事を思っていたので、

創意工夫と
もてなす心あふれ出す

一期一会やっと会えたね


という利休七哲の歌がそれはもうものすごく、心に染みたのです。このライブそのものを言い表していると思った。
(番組が続いてユニットが増えて変化がついたからオッケー、で解決ならばそれではそれでまったく歓迎なのですが!)

・ちょっと個人的にひっかかったのは北代くんかなー…。MTは番組の設定自体が壮大でシュールなボケで、おかしな事を当然のような顔してやってる人達を見て笑う、というのが全体の構造だと思うんです(うしろシティトークコーナーでは進行のためにつっこむけれど、そもそもの番組の設定自体には乗っかっているので実態としてはボケの一部なんだと思う)。だから彼みたいに自分からおどけて笑いを取りに行くのは番組の方向性と合わないなー、と。
・同じ理由で、石井ちゃん、小谷くん、兼崎さん、ばっちもひっかかる事が時々あるんですけど(兼崎さんとばっちは笑いの方向がシュールだからまだ平気なほう…かな?)。特に大阪の時は北代君のアドリブが多くて、トークの進行を完全に止めちゃう所も何箇所かあったし、ちょっときつかったです。台本通りに仕事してる時の彼は別に平気なんだけどなー。戦国鍋の、特にミュージック・トゥナイトは台本に書いてある事を涼しい顔してそのままやりきるのが一番面白いと思うんですけどね。

その他

あとDVDになるとは言っていたけれど、いつの分が収録されるのか、つぎはぎ仕様になるのかちょっと分からないので各日の出来事を少し書いておきます。

・3公演とも開演前の挨拶(注意事項を述べる係)は相葉君担当。東京は両日天草四郎、大阪は竹中半兵衛でした。

《初日》2013.1.9@Zepp東京
・シークレットゲストはRQ君。利休七哲トークの時にやってきた。栗林さんが「RQ君こと千利休さんです」と紹介していて、その文面が個人的にツボった。音の響きとしては変わらないんだもん。「くららこと大石内蔵助です」なら分かるが。ここのRQくんと利休七哲のやりとりは、残り2公演はVTRになりました。
・初日だけ戦国ショッピングによる物販VTRがありました。実は初日開演前の段階でグッズほぼ売り切れ状態だったので翌日からはカットになりました。
・信蘭の新曲は、初日は口パクで2日目以降は生歌だと思ったけれど、…違うかもしれない
・エンディングで浅井三姉妹にかっちが混ざって踊り出す


《二日目》2013.1.10@Zepp東京
トークはじめ進行がだいぶ整理されて、一番タイトでまとまっていたのはこの日でしたね。
・シマバランでマイクを蹴倒すのを真央くんがしっぱい。あれ失敗するとその後の動きに影響があるのでちょっと大変そうだった(しかも立ち位置交換するので、直接的に困るのは村井くんという。申し訳なさがひとしお)しかしあのマイク、どういう仕組みになってるんだろう。
七本槍の冒頭で間宮の槍の先が外れてふっとぶw(客席のほうに飛んでいったけど、材質によってはちょっと危険だよなあと心配になった)しかしトークで「槍が折れたけど心は折れませんでした!」とうまい事言ったのでまあ良し。
・ゲストが幕×のみなさん。これでこの日は全ユニットが出た事になりますね。(代わりにAKR「討ちたいんだ」がカットに。AKRを一曲削らなきゃという場面で「ゲンロク・アコージケン」が残るというのがちょっと面白かった)
・さすがに口パクだったけど(舞台公演中の人にあの歌は歌わせられない)出演出来るのが今日だけという事でみんな気合いが入っていました。昂ぶった間宮が投げキスしたり、「愛してる」と突然叫んだり。
・幕×が出てきた時に「たっきー不憫…w」と思ったが*2、アンコールの時にしれっと素で混ざっていた。ただし素の状態だったので紹介のしようがなく(舞台上にいる人は全員役が入った状態なので)結構目立つ場所で騒いでいた*3癖にまともに紹介されなくて、それがじわじわ面白かった。後で気がついたけど、黒ずくめの格好でヘアーアーティスト毛利と言い張れば紹介はされたんじゃないかな!
・エンディングの浅井、昨日のかっちは三姉妹の脇で勝手に踊ってたんですけど、この日は最初から浅井の人達が「どうぞどうぞ」って感じでかっちを間に入れて一緒に踊ってくれた…優しいな(大阪もそうでした)
・村井くんがこの日はフルスロットルという感じだった。歌も踊りも客席の煽りも熱かった。普段はどっちかというと完全にコントロールしたパフォーマンスを見せるタイプの人なので、ちょっと珍しかった。


《大阪》2013.1.11@Zeppなんば大阪
・この日は前方列の端のほう、という位置だったので見える所はよく見えるけど、逆サイドは頑張っても見えず、ちょっと見たものに偏りがあります。
・シマバランの最初のほう、マイク入ってなかったように聞こえましたね。オケだけ流れて歌ってる人の声が聞こえない状態だったような。途中から復帰。
七本槍でちょっとトラブルがおきた時、真央くんがさっと駆けていってフォローにまわったのが可愛らしいやら頼もしいやら…(間に何人か挟まっていたので、立ち位置的には真央くんはそこまでする必要はなかった)
・RQ君のVTRを、利休七哲のみなさんが正座して見ていたのはこの日だけかな?(違うかも)
・「討ちたいんだ」やすすがしゃしゃり出てくるVer.だったのはこの日だけかな?(初日は普通にやっていた…気がする。違うかも)
・エンディングも終わりに近づきさて退場という段階で、とつぜん前田くんが前山くんをお姫様だっこしようとしたものの失敗。そしたら横の間宮が「じゃあ俺が」って感じで涼しい顔ですっと前に出てきて、前山くんを抱き上げてそのまま去っていったのだった(前山くんは抱きかかえられながらニコニコ客席に手を振っていて、すげえなこの子、と思った)。
・これ、前田くんが抱え上げようとしたとき前山くんがちょっとびっくりした感じに見えたから、打ち合わせとか無しに前田くんが行動にうつしたんだと思います。(お姫様だっこはされる方もコツがいるので、突然だったからうまくいかなかったのではないか。特に今回はそこまで体格差がないし)信蘭だったらまだ分かるんだけど、君たちのキャラで何故そんな事をしようと思ったのか。前田くん、黒板の前に出てきてみんなにちゃんと説明しなさい。ちなみに並びは(前山・前田・間宮)だったので押しのけられる形になった前田くんが一層不憫でしたねw
・前山くんと間宮はエンディング(各曲MIXで数フレーズずつ流れるので、ユニット担当してる人が入れ替わりセンターに出てきてパフォーマンスする、という流れ)で敦盛2011をセンターで踊りだすし*4、幕×の時に間宮がギター*5弾いてたら前山くんが背後から抱きつくような体勢で腕伸ばして一緒に弾こうとするわ(二人羽織みたいな感じ)、怖いくらいやりたい放題であった。
・鍋は役が入ってる状態が基本だから、ああいう振る舞いをする人が今までいなかったんですよね。信蘭がやる事はあくまで役の範囲内で「ああハイハイ」って感じだし。だからこの一連の流れは、まったく予想外だったのでちょっと面食らった。そしてすごいインパクトであった。
・小谷くんと植田くんは泣いていたし前田くんも間宮も泣きそうに見えた。
・ダブルアンコールで村井君の挨拶。信長様の格好をしてましたが、流石にここは素の村井良大としての挨拶、でした。
・こんなライブが出来るのは皆さんのおかげです、という、ある意味ではお約束のセリフなのですが、今回ばかりは本当に本当にそうだと思うので(大元として面白い番組を作ってくれた人達のお陰ではあるのですが。しかしこういう事がする日が来るとは誰も予想していなかっただろう…)言いかたに実感がこもっていた。可能ならばまた逢いましょう、という事も言っていて、前述の通り、個人的にはその辺は若干悲観的な思いがあったのですが、この挨拶を聞いて、「ごちゃごちゃした事は脇に置いといて、やっぱりまた逢いたい!」と思いました。
・っていうか番組の続きが!戦国鍋の3期に逢いたいんだな。次のライブがあるとしたら3期の延長線上にしかないと思うし、MT以外のコーナーひっくるめて戦国鍋TVという番組が好きなんです。

*1:うっかり視界に入れちゃってから目を奪われてずっとそのままだった…あの子こわい。

*2:滝口・矢崎・中村は同じ公演に出演中なのが理由で武士ロック不参加だから

*3:あまりにも楽しそうなので途中で「もういいお前黙れw」と思ったとか思わないとか

*4:前山くんのブログによると一応プロデューサーに許可取って、二人にちゃんと振り付け習った上でやったみたいですが

*5:兵衛'z(寿里さん) から借りた