座・さよなら絶望放送
後悔録音まさかの４度目。
まだ有料配信の受けつけしてるので具体的なネタについてはふれませんが*1、「舞台化」という触れ込みの通り、施設全体をフルに使った、ある意味絶望放送らしからぬ渾身のエンターテイメント。馬鹿みたいに楽しかったです。最初から最後まで笑いすぎて涙出てた。すいません少し嘘をつきました。正確には、冒頭の神谷さんの演説の締めでちょっと涙が出て、あとはただただ笑いすぎです。本当に楽しかった。
共演者いじり、スタッフいじり、客席いじりをしながらあの舞台を進行するスーパースキル、党首演説と生ピロシをやりきる役者根性。神谷さんはただただ凄かった。あれはやばい、惚れるね。女性陣は可愛らしかった。*2、はにかみながら芸達者ぶりを披露する上田燿司さんは最高にキュートでした。卑怯だよ！上田さんは卑怯だよ！
配信の外側で起きていた事だと、番組で当たったホッケースティックを持ってきたものの入り口で普通に没収されたオレガノさんに大爆笑しました。スタッフネタも常連投稿者ネタも長い番組の積み重ねがあってこそで、そういう所にも会場みなで爆笑してるさまはものすごい多幸感。出演者もスタッフも会場にいた人にも、最高に面白くて楽しくて幸せな時間を有り難うと言いたい。
これはイベントとは直接関係なく地震後に感じていた事なのですが、しばらく前から自衛隊ネタが続いて、直前に「絶望しないであります(￣^￣)ゞ」という合言葉が生まれるに至った流れが奇跡のようで胸が詰まります。良い事なのか悪い事なのか、何をどう感じていいのか、皆目分からないけれど。
こういう状況での、娯楽
率直に言うと、イベント冒頭の神谷さんの演説には「少し空元気っぽいな」と感じたんです。こんなご時世だからこそ、馬鹿馬鹿しい事を振り切ってやる、このイベントを本気でやるぞ、という気負いが強すぎて、悲壮感が漂っている。ように感じられた*3。それを見たら、「くだらない話を必要な人がいると信じていないとおかしくなりそう」と伊集院光が震災後のラジオで言っていた事をふと思い出しました。娯楽産業に関わっている人たちがいまどういう気持ちか、想像するのは難くないです。こちらの理解が及ばないくらい苦しいんだろうな、という事くらいは。
神谷さんの演説はすこし痛々しくて、同時にすごく面白くもあって、笑いながら、ここで自分が笑う事がこの人の、このスタッフや出演者さん達のプラスに少しでもなればいいなあと考えていました。
イベントの冒頭で「こういう状況なので、交通機関の問題などで来られないかた、精神的な問題で辞退されたかたもいる」とスタッフからアナウンスがありました。
twitterで「阪神大震災の時に、女の子の被災者からファッション誌を送って欲しいと頼まれた」という内容のものを見た事があります。digの阪神大震災の回での「バラエティが自粛されていたけど私達には娯楽が必要でした」という投稿も忘れられません*4復興というけれど、そこで取り戻されるべき「（以前の）日常」は、ファッション誌やバラエティやマンガやその他の娯楽を含んだ日常であり、そこまで取り戻せての復興なのではと考えます。すごく遠い道のりですが。
そして、戻ってきた日常に大好きだった何かが欠けていませんようにと思っています。
たとえば絶望リスナーには「毎週さよなら絶望放送を聞く事」を含んだ日常が戻ればいいなと思う。被災した全員がというのは難しいとしても、絶望放送が続いてるうちに日常に戻れる人が一人でも多かれと思う。その為にもさよなら絶望放送にはまだまだ長く続いて欲しいし*5、続いたその先にまた後悔録音があって、東北からも北関東からもたくさんの人が参加出来る日が来て欲しい。
その為に何が出来る事としても、その余裕がある人達は、普通に楽しめる範囲で娯楽を楽しむ事がやはり必要なんだろうと思いました。商業・経済的な意味での番組継続の為にも、製作側（スタッフ・出演者）の精神的なサポート的な意味でも。そういう発想は後ろめたさの裏返し、そういう部分があるのは事実だと思いますが。
*1:ライブ配信のtwitter実況がもうまとめられてるみたいですが
*2:「おいおい！」を初体験しました！松来さん可愛かった！前回の公録の時も思ったけど新谷さんのたたずまいはアイドルだなー！素敵なリングネーム思いつきましたね、Ｔさん
*3:あれを冒頭に持ってくる構成にもかなり同類の悲壮感を感じた
*4:))もちろん食料や住む所、インフラなどが最優先です。が、人はパンのみに生くる者にあらず。それらが落ち着いた段階で被災地域のかたに生活上のあそびが必要になる。((必要最低限の生活インフラが揃った段階で、プラスαのインフラ以上の必要性を持つようにも思います。今すでに結構な地域で必要になってるのではないか…
*5:それとは別に、大好きな番組なので普通に続いて欲しいけど
