なんとなく戦国鍋TVがわかる座談会 覚え書き

・スタッフ座談会6月26日@ロフトプラスワン
・ちゃんとメモを取っていた訳ではないので話半分にお読み下さい
・特に「発言主は誰か」に関しては、位置的に見えにくかった事もあり、一応発言主を付記してあってもあんまり自信ない。
・壇上には基本、キングレコードの女性+プロデューサー2人。そこに脚本家が呼ばれ、それぞれ担当するコーナーについて話をする…という流れでした。
・分かりやすくする為に、話の順番を意図的に入れ替えて記述している部分があります。
・撮影時の裏話・こぼれ話より、「どういう流れ、どういう発想でこのコーナーが出来たか」という感じの話が多かったです。こういう機会でもないと聞けない話なのでありがたかった。出演者の話はなんだかんだで表に出てきやすいですので今回はまあ別にいいよなー、と。
・ただ今回参加していない脚本家さんの担当コーナーに関してはほぼ触れられなかったので、また次回を設けて貰うか、今回みたいな内容でムックでも一冊作って欲しい!こういう話もっと聞きたい!
・美術に関しても、ここにこういう事が仕込んであって、これは本当に史実を反映していて…みたいな話も聞きたいです。


【冒頭】番組の成立〜初期について
主な進行役:キングレコードの女性(名前を完全に失念しました…ごめんなさい)
登壇者:座間隆司(制作プロデューサー)、福原直樹(tvkのプロデューサー)

・2009年の9月頃に大月俊倫(エグゼクティブ・プロデューサー/キングレコード)が座間Pに声をかけて、座間Pがまず酒井健作を呼んで。酒井が、最近たまたま10年ぶりに会った熊本浩武(脚本)に声をかけた…だったかな?。ニイルセン(デザイン)に声をかけたのは酒井さんって言ってたような?座間「(ニイルセンは)変人的な天才」 ※この辺、何の説明もなしに固有名詞がぽんぽん出てきて消化しきれなかったのでだいぶあやしいです。
・番組開始時は4局。ネット局は最高で23局。いま21局。tvk幹事局の番組としてはsaku sakuを越えたとの事。
・兼続くん。主役がいない番組なのでキーとなるビジュアルが欲しかった。兼続なのは当時「天地人」がやっていたから。ただそれだけ。
・福原「あと着ぐるみを作りたかった。(笑 ヴィンちゃん*1は小さいので(=着ぐるみは作れない)…」w
・番組の知名度がない頃は着ぐるみ兼続くんがイベントに参加すると「愛ちゃん」と声をかけられたり。
・最初は兼続くんだけだったのが今はたくさん。DVDのパッケージに一体ずつ要るから増やしていった面も。睫毛の本数とか細かくキャラごとに違う。権利関係が難しい武将もいる。家紋が商標登録されてて使えないとか。
・番組当初、SHICHIHON槍ふたり(かす君とかー君だったかな?)で姫路のイベント(多分)に呼ばれてオープンカーでパレードに参加してる写真が。「ドサまわり感半端ない」wwwww
SHICHIHON槍が二人だけでステージにいると「芸人にしか見えない」www
・この時兼続くんがオープンカーに乗れずパレード中ずっと徒歩を余儀なくされる事件発生wwwww
・番組を通して誰よりもなんとなく歴史に詳しくなったのはスタッフ。

【熊本浩武(脚本)登壇】
・熊本浩武担当:うつけバーNOBU、戦国サポートセンター、戦国にほえろ!、戦国プラネタリウム、戦国保健室*2
(・妙に男前だなーと思ったら、元芸人で、「戦国男子」にもちょっと出ていたらしい。)
・声をかけられたものの、歴史は全然知らなくて、まず図書館行って「まんが日本史」みたいなのを借りてきた。
・で、織田信長の「うつけ」という概念が面白くて、それを現代に置き換えたらと考えたらオカマだった。バカの振りしてるけど、達観してて、自由で、でなんか説教とか人生訓とか言ってきそうな感じ。バーのママさんってそういう所あるし。
・うつけバーは、最初のシーズンが終わったら「あと2本やるから」と言われた。
・座間P(多分)「セットに金もかかったので続きを作った」「磨りガラス一枚でやってるコーナーもあるけど金かけてるコーナーもあるという事で」wwwwwwww
・サポセンは「軍師」という存在が面白いし人気なので、彼ら主体のコーナーをと考えて出来たコーナー。
・サポセンは歴史好きの人に人気。わりとストレートに知識がつくコーナー。
・コールセンターとかサポセンというものは日常感覚がある(から人気があるんじゃないか)。そもそも番組自体、歴史を日常感覚に落とし込むというコンセプトだけど、これは特に誰でも何かしら体験してるだろうし。
・こういう番組が学生時代あったら良かったのに、という事を考えながら番組を作っている
・ほえろ。よく考えるとコーナーのレギュラーが武将じゃない(笑)武将の死に様を見て貰うコーナー。
・OPが良いよねという話に。「とにかくビルの前を走れ」という指示で撮った。実は撮影は3月12日(地震の翌日)。悩みながら撮った。
・「星座っていい加減だよなー」と日頃から思っていたので出来たのがプラネタリウム
・保健室。熊本「イメージは三浦理恵子さん、と言ったら本当に三浦さんになった。」
・座間「番組のはじめは出演交渉が大変だった。番組の知名度がないし、やってる事をうまく説明出来ないし、理解して貰えない。「○○という武将の役です」と言っても実際やって貰うのはアイドルだったり不良だったりするので。このくらいの時期になると番組の知名度も上がって、そういう苦労はなくなってきてキャスティングがやりやすくはなった」
・「大きな怪我をして生還した」という武将があんまりいなくて大変だった。だいたい死んじゃうので。すべてのゲームメーカーに「怪我した武将いませんか?」と聞きに行った。

【安部裕之(脚本家/作詞)・奥村愛子(作曲家)・うしろシティ登壇】
・安部裕之担当:戦国武将がよく来るキャバクラ、戦ハーフタイム、MUSIC TONIGHT。
・酒井が「七本槍ってアイドルっぽいよね」と言い出した。
・最初は楽屋コントをやろうとしたがうまくいかず、まるっと音楽番組をするほうに路線転換させてみた。
・とにかく安っぽい音楽番組っぽく。
・当初「MUSIC TONIGHT」というコーナーが今後も続くかどうか、それどころか、やってみてうまくいかなかったら放送するかどうか分からない、というくらいでSHICHIHON槍を作っていた。だから曲も短い。
・ダンス練習も2日くらいでやった。リハーサルの時、ビニ傘持って踊ってたらしい。
・基本的には題材となる歴史上の人物を決める→人数等からパロディ元にする音楽グループを決める→歌詞→曲、の順でつくる。
天正遣欧少年使節の時の公開収録で演者は「気持ちが良かった」らしい。それまでスタジオで収録していて、どういう風に受け止められてるのかスタッフもみな分かってなかったのが、公開収録で色々掴めた感あり。着うたのDL数もがっと増えて、色々な意味で手応えを感じたのが天正
・菊田と井深はこれがそもそも芸能界デビュー*3
・コーナー冒頭の曲紹介のくだりが上がってくるのは最後。ぎりぎり。脚本もあそこは残して書いてる。
・兵衛'z。ここからアイドルじゃなくてJ-POPに広がる。
うしろシティが各ユニットの詳細を知るのは収録のとき。寿里さんとも兵衛'zで初対面。SHICHIHON槍天正はまあ衣装だろうなと思ったが、兵衛'zは衣装か私服か微妙なライン。でも寿里さんはああいう人だから挨拶は超感じ良くて、「すごい良い奴だけど服のセンスが…」と思ったとwwww
・奥村「浅井三姉妹は曲作るのが難しかった」
・演じるの人もアイドルや役者じゃないから大変だったと。tvkの局アナを起用した時は福原Pがアナウンス部に怒られたらしいw
・「アザイドロップ」は二曲目なので言うべき内容がなくて歌詞が大変だった。だから心情とかも入れたが、ちょっと内容が薄いなあと思っている。
・堺衆。「そもそもWikipediaに載っていない」w監修の先生に聞いても「そういう人達が実在したのは事実」としか返ってこないwwwwww
・「基本、Wikipediaレベルの知識で出来ている番組」w
・振り付けが一番ハードかも。そろばん重たいし。
・信長と蘭丸。雰囲気はあのグループだけど、曲調は昭和歌謡。デュエット風のかけあいをさせようと思った。
・まず「敦盛2011」というタイトルを先に決めた。だったらサビはあれしかないな、と。「流石に著作権はねーだろと」w
・徳川15代将軍。15人もいるとさすがにイケメンじゃない人もいるね(と、一斉に石井さんの写真を指さすw)曲は長いしフォーメーションも面倒だし、収録が大変だった。
・歌詞に人名が織り込んであるので、基本的にカットして放送する事が出来ない。人数が増えれば増えるほどどうしても曲は長くなる。すると踊るにも体力いるし、ますます収録が大変。人数が多いユニットはどこもそういう苦労がある。
・ももいろゴタイロー。「これ短パンだから寿里入っても良かったんじゃね?」wwwwww「年齢的に無理。若い子ばっかりだし」w
・これも体力がいる曲*4「寿里はあんな見かけなのに意外と体力ない。幕×もよく見ると終盤バテてる」
・「ガギグゲゴタイロー」は子ども人気が高い曲。
・ホトきんトリオ。3人ともでかいから集まると圧が…。壁みたい。
・大元がパロディなので*5二重パロになっちゃって、ちょっと面白さが伝わりにくい気がすると。時代も古いし。
うしろシティ「やっぱり人数が多いとMC的にもそれぞれに言う事がなくなってきて大変。4〜5人が限度」
・MC役もオーディション。関西弁で、ああいうおかっぱで、眼鏡で、売れてなくて、前へ前へ出る感じの若手いるじゃない。そういう感じでやって貰っている。
・座間P「だから2期で続投したのもうしろシティが相変わらず売れてなかったからだよ」w*6
・奥村はレコーディング時にディレクションもしている。「役者のみなさんは器用なので『こういう感じで』というとすぐ対応してくれる」人生初レコーディングという人もけっこういるけど割とすんなり収録出来ているとのこと。

【あの出演者は実はスタッフだよ話】
・人も金もないので身内スタッフがエキストラでだいぶ出ている。
・ネット局のPとかが見学にくるとだいたいキャバクラの客をさせられてる(そしてその場で演者に出演交渉をしているw)
SHICHIHON槍のマネージャー役は座間P。矢崎くんの提案。彼は「こういうのどうっすか?」「こういう事やりましょうよ!」とあれこれ言ってくる。
・公録やイベントの時に「マネージャーの人ですよね」と言われてびっくりしたとか。
・武武家のコンビニ店長は住吉AP。実際にコンビニバイトの経験あり。
伊能忠敬とかやっていたのは深田AP。他にも細かく出ているので、出演してるコーナーの数でいったら一番はたぶん深田AP。
・でも「出演してる話数」でいったら他の演者を入れても一番は熊本浩武。なぜならOPで「戦国鍋TV、スタートじゃー!」と叫んでいるちょんまげの人は熊本だから(!)。一発録りなので毎回悔いの無いように叫んでいるとのこと。

【第2期の話】
・第2期が本当にあるのか、いつやるのとかとかはっきりしない状態で1期が終わった。
AKR。初期からAKRの構想はあったが、実際に48人出すの?とか色々あって頓挫してきたけど、2期の最初だしパンチのあるものを、という事でAKRを持ってきた。
・マンスリーピックアップと言いつつ出演が二ヶ月あるので、途中で変化がないと保たないと思って吉良が入った。こういう風にユニットに変化があるのははじめてのパターン。
・RQ。うつけバーみたいなドラマパートはやっぱり欲しいという事で。
・熊本「わびさびとか、極まると何だか凡人には分からなくなる感じが、オシャレと一緒だなと思って」
・熊本「俺のコーナー、匠馬くん多いっすね」
・座間P「こういう突拍子もない設定を消化してくれるのは匠馬。芝居がうまいので。バイトの子も、ゴタイローやって貰って、RQでは全然違う役だけどハマった。2期になって、そういう、余裕をもって、あれこれ考えてキャスティング出来る様になってきた」
・OICHIも前から構想はあった。女性メインの企画がやりたかった。
・これは映画とかにも使えるような、普通のテレビカメラではない機材で撮影してるとのこと
・合間に流れる歌は矢崎や平野も担当してる。二年目に入って適材適所をやれていると思う。一年半やってきた成果。
・幕×JAPAN。「よく見ると(パロディ元の)グループ名、完全に入ってますよね」wwwwwwwwwwww
・ボーカルが完全に一人というのは初めて。(利休とかはコーラスしていたので)
・幕×は矢崎のやってやろう精神の賜物。座間P「でもそこをあえて何もやらせない、というのが今回のスタッフからの試練」それでもなんかやろうやろうとするぴろし、らしい。
・この感じが一番ハマるのは中村龍介だよね、という事で自然とキャスティング。こういうのも2年目の成果。
・矢崎の気合いが凄かった。もともとは2つ高いキーでも歌えていたが、ちょっとずつ下げてみて今の状態に。本人が納得するまでやった。

・最後に中村龍介、前田公輝、山本匠馬、石井智也と出てきましたが、これはシークレットゲストとかじゃなくて、普通に聞きに来ていた人達が最後に顔出した、程度で。特にエピソードを話す訳でもなく挨拶だけして帰った感じ。石井さんが「村井良大です!」と挨拶して一発で観客のハートをつかんでいました。さすがだ。
・今後も10年20年と続いていく番組にしたいのでよろしくお願いします、という挨拶で締め。

【その他、感想など】
冒頭でも書いたけどまたこういう機会か、もしくはこういう話のムックが欲しい〜。DVDの特典でもいいよ。
あと2期のDVDの宣伝もあったんですが、「でも収録が3話分だけでしょ…」というつぶやいてる人が複数いたり。ほんとそう思う。DVDソフトを買い揃える上で一番大変なのは、収納場所の確保なんですよ。戦国鍋のDVDは薄いからその辺有りがたいと常々思っていますが。今後もずっと買う気だから言ってるんですよ。ぼったくるならぼったくるでいいから、その分値段あげていいから、収録話数を増やして巻数を減らして欲しい。特に今後も長く続けていきたいと言うなら、余計に収納面への配慮をお願いしたいです。

*1:saku sakuのキャラクター

*2:この時は一期のコーナーしか紹介されなかったけど、その後の話を総合するとRQも熊本さんと思われる

*3:それはちょっと難易度が高くないか…w

*4:そうだろうよ…

*5:イモ欽トリオがそもそも、たのきんトリオのパロディ

*6:座間さんのうしろシティいじりは基本ひどいw