K-POPがアジアを制覇する
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- 作者: 西森路代
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: 単行本
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K-POPというものにまったく明るくないので、世間話の種にでもなればと思って読んでみました。
タイトルの意味する所は、ものすごく大雑把にいうと、日本以外のアジアのエンタメ業界は流動化・一体化して一つの文化圏になっておりそこの雄は韓国である(現状は孤立化を選んでいるが、日本も今後はその一員になったほうが良いのではないか)という感じです。その辺の言い分が妥当かどうかまったく自分の中で知識がないので、なるほどそういうものかー…という感じでした。ガラパゴスでも曲がりなりにも成立してきたがさて今後は…?という岐路には、いまどの分野も立たされている気がします。事務所ごとにカラーが違うんです、とかの話は面白かった。you tube等を利用して、本で紹介されている作品を逐一確認しながら読み進めると分かりやすいと思います。
ただ、韓国アーティストの特徴をあげられると、ひるがえって日本のアイドルの特徴もおのずから見えてくる。私にとってはそういう本として機能してしまった感があります。美点や魅力を説明されてもやはり今ひとつプラスのものには感じられない、それはただただ私が従来の日本人的な感性の持ち主だからという事で。
あとこれは余談的な部分ですが、男女で雑誌の作り方が違うというのも興味深かったです。女性ファンは本人のインタビューを求める、男性ファンはそれよりグラビアを求める。当たり前すぎて全然意識してなかったけど、確かにアイドル誌は完全にそうだなあ。