地震のとき

3月11日の地震の瞬間、「よつばと10年1日展」の会場にいました。
二回目の大きな地震のあとにビルからの退去と本日の展示の中止が通告され、そのまま渋谷駅に戻りました。電車は止まっており、復旧まで時間がかかった時の為にと思って東急のデパ地下で若干の水と食料を買って待機していたものの、1〜2時間経った頃に「本日中の電車の復旧の見込みはありません」とアナウンスがありました。徒歩で自宅までというのはまず無理な距離。ひとまず一休みして家族に連絡が取りたいと思い、行きつけの美容院(原宿)に向かう事にしました。道中、クローズしてる店のが多いくらいだったので、美容院もとっとと閉めて皆帰宅しちゃってるかもなー…とも考えましたが、一応営業はしていました。そこで携帯の充電はさせて貰ったものの(携帯ショップはどこも充電待ちの人でごったがえしてた。)、お店の固定電話でもまったく電話が繋がらず。
その後、ちかくに住んでる知り合いの家に押しかけてそのまま泊めて貰いました。一言連絡をしてから行きたかったのですが、何しろ電話が通じなかったので完全に凸。問題はその子が家に帰れてなかった場合だよなーと思いつつ(実家住まいなので、災害の時に「おたくのお子さんと××高校で一緒だったものですが…」という輩がいきなり押しかけてきたら…どうみても不審者です)。でもその子も無事に家に帰り着いていて、すんなりおうちに上げて貰えました。mixiに「明日、よつばと展に行く予定」と書いてたので、「なんならうちにおいでよ!」と思って向こうも私に連絡しようとしてたらしいです。徒歩圏内に会社があったその子の弟さんの同僚もやってきて、ご家族とあわせて結局10人で夜を過ごしました。

という訳で、いわゆる「帰宅困難者」ではあったものの、幸運にもそこまで体力的に苦労した感じでもなかったです。厚着してて、斜めがけバックに歩きやすい靴だったもの助かりました(地震が明るいうちだったので薄着の人もいて、夜にかなり寒そうだった。あと駅には大学の卒業式帰りの子の姿もあり、慣れない・動きにくい・寒い格好(草履の子とか本当にもう……)で本当に大変そうだった)。
帰宅してみたら、案の定本が凄いになっていましたが。本棚が倒れて外からドアがあかず、無理強いしたらドアが壊れました。あと額縁が落ちてガラスが何枚か割れたりとか、その程度。おそらく家に被害が少なく済んだ一番の要因は、ベランダにものが一切なかった事だと思います。マンションの補修工事の関係でベランダにものを置いてる人は片付けてと指示が出て、月のはじめに片付けたんです。それまでは不要になった家電とか家具とかが積み重なってたので、その所為で窓ガラス破損とかになってる可能性も充分にあった。

mixiのお陰で友人知人の安否確認がかなりスムーズに出来たし(一言書けばそれで何人にも無事が伝わるし。書き込みがなくてもログインした形跡があればその段階では無事だな、とか)、twitterは全然落ちなかったしリアルタイムでの個別具体的な情報を集めるのにすごく便利でした。